生命保険の加入率

生命保険の加入率とその推移

保険には公的なものと個人的なものとがあります。
日本は社会保障制度が行き届いた国ですので国民健康保険や後期高齢者医療保険、船員保険の他に共済組合による保健など、さまざまな医療保険があります。
ただしこれらの保険は被保険者が生存している間の医療保険であって、死亡保険の性格は持ち合わせていません。

死亡保険もしっかりカバーした保険が必要な場合には個人的な保険に別途加入する必要が出てきます。
これが一般に言われる「生命保険」のことで、加入しておけば病気やケガの際に経済的な負担を和らげてくれます。
生命保険は加入が義務付けられているわけではありませんが、日本人の約8割は何らかの形でこの保険に加入しています。

生命保険加入率の推移を追ってみると、2004年には80%弱でしたが2007年、2010年には81%前後に上昇し、2013年には83%程度にまで上がりました。
2016年には数値が若干下がりましたが、だいたい80%周辺をキープしています。

性別・年代別に見た加入率

生命保険の加入率を性別に見た場合、男女間の差はそれほどありません。
年代別に見ると、20代の55〜60%が30代になると急に80%にまで増加するのが特徴的です。
30代といえばちょうど家族を持つ年齢でもあり、将来の万が一のことを考えて経済的な保障をきちんとしておきたいと考えるようになるからでしょう。
その後、子育てや子供の学費でお金がかかる40代・50代は加入率が80%で横ばい状態になります。
60歳代になると子供が自立するためか加入率はほんのわずかですが下がります。

生命保険というのは各々のライフステージと密接な関係がありますから、未婚の時代には加入率は低い状態を低迷しています。
それが結婚することによって配偶者と自分の保障を考えるようになるために上昇し、子供ができることによってさらに加入率が上がります。

死亡保障の準備

生命保険には医療保険と死亡保険という2つの顔があります。
自分が万が一死亡した場合に残された家族が生活に困らないようにと死亡保険の金額を重視して保険商品を選ぶ人もかなりいますが、死亡保障は生命保険だけではありません。
預貯金や有価証券の形で死亡保障を準備している人もかなりの数に上ります。

具体的な数値で死亡保障準備の内訳を見てみると、生命保険として死亡保障を準備している人は64
%前後と最も高くなっています。
損害保険で準備をしている人は12%、預貯金が34%、有価証券が4.4%程度ですから、生命保険をメインに死亡保障を準備している人がいかに多いかがわかります。

ちなみに年代を追って見てみると、20代の男性では生命保険の加入率が3割なのに対して30代になると突然70%以上に増えています。